彫堂七館は七舘八沢と呼ばれる丘陵一帯に築かれています。主要な郭(館跡)は八つ有り、西から山前館、長館、小館、陣館、狼之介館、彫堂館が連なり、小館の南に大舘、狼之介館の南に笹館が築かれていたようです。
長館の東側が道路によって隔てられ、小館・陣館・狼之介館が蜂谷森公園として整備されています。狼之介館の東にタンクのある郭(彫堂館)があり、手前に大きな堀切があり橋が架かっています。公園から彫堂館周辺までが散策しやすくなっていて、彫堂七館の投稿はここがメインになると思います。それ以外の郭は宅地化が進んでいて、ウェルカムの空気はありません。興味はありますが。
主要な館の一つと見られる小館跡には社が祀られ、陣館の間に堀切が切られ橋が架かっています。他にも遺構があったかもしれませんが、暑さで記憶が飛びかかっています。申し訳ないが、ご自分の目で確かめてください、駐車場も有り、訪問もしやすい良い城址&公園だと思います。
地理的に大崎氏に関わる武将の一族の館跡だと考えられているようです。南北朝の時代に奥州管領吉良氏と畠山氏が対立した際に、吉良方についた大崎氏が色麻川(鳴瀬川)を隔てて蜂森に陣取り、長世保に拠った畠山氏と遠矢の合戦を行ったとする記録が残っているようです。
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