田野城は伊東氏48城の一つとされています。訪問時には参考にする資料が無かったので、東側の丘陵の散策のみに留まっています。それだけでもけっこう収穫があったのだけど『宮崎県中近世城館跡緊急分布調査報告書』を元に余湖さんが作った縄張り図があって、それを見ると東側の縄張りはだいたい合っている。でも西側の遺構もなかなか面白そうなので、訪問される方は東西両方訪れていただきたい。
なかなかハードルの高い城で、「事務所で許可を取る必要がある」「途中から荒れた林道を進む必要がある」「藪に覆われていて、登城道がわかりづらい」といった具合です。
ピークが3つあって、それぞれの頂部に郭が設けられています。西から一つ目が主郭のようで、西側に腰郭を備えています。この腰郭まで、けっこうな急坂をよじ登って行ったのだけど、南へ回り込んでいくと、比較的楽に登れる坂道が付いていました。主郭まで登ると、扁平地があって東に深い堀がかかっています。ここを注意して降りて行き、二つ目の郭を目指します。堀にはかなり大きな土橋がかかっていて、この城の目玉の一つだと思います。
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