仙台駅から電車で15分程度の場所に国府多賀城駅があります。そこから少し歩くと見えてくるのが多賀城跡です。
奈良時代あたりに、ここ多賀城は国の重要拠点であり、大宰府と並ぶ日本の中心地でした。塀でぐるりと囲まれた中に本殿があり、そこで公務が行われていたという様子が案内板の想像図に描かれていました。
貴族、城の入口を警備する守衛、そして本殿の前にいる庶民。『羅生門』の世界もこんな感じなのかなと連想しました。
といってもそれはあくまで1000年以上前の様子を誰かがイメージしたもの。今ある多賀城は、柱の跡があるだけの空地。多賀城址とも言えました。
瑞鳳殿、つまり江戸期に建立された建物は関連資料が多いのか復元されることが多いと思います。
しかし多賀城のような奈良時代、1000年以上前のものは資料が少ないのか、復元されず跡地を公開し、想像図を案内板に掲載することが多いようです。下手に復元すると実際あったであろう建物とかなり異なってしまい、その史跡の価値を下げてしまう恐れがあるからかもしれません…。
今回の多賀城を見て、「ここって大宰府に似ているな」と思えました。あそこも柱の跡があるだけの城跡。1000年以上も前の史跡なので。
柱の跡があるだけの空地なので、そんなに面白くありませんでした…。本殿跡まで見てから駅方向に引き返し、駅前で「あやめ祭り」がおこなわれていて、数多くのあやめが植えられていたのでそれも見物して過ごしました
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