前回投稿した大高城とセットで訪れた愛知県名古屋市の鷲津砦。
大高城の北東約700m。大高城とは大高川で分断された標高30m少々の丘陵の西端部に位置し、蓬左文庫の古城図では主郭と馬出状の施設が描かれている砦。
織田信秀(信長の父)の死後、今川方に奪われた大高城奪還のため信長が築いた砦の1つで、飯尾定宗らが布陣したが桶狭間の決戦の朝に絶滅したとのこと。
現在は長寿寺裏の丘陵南面が国史跡に指定され鷲津砦公園となっているが、その北の住宅地が砦跡とする説が有力な模様。
実際に訪れると、丘の斜面がとにかく急峻なことが印象的。
公園中腹の横堀状遺構は、つくられた時代が定かでないが、大高城主を務めた水野氏の墓所への通路であったとのこと。
公園上部の石碑が立つ辺りは、緩やかに傾斜しており削平が甘い印象。
帰宅後に、宅地化された北側エリアが砦推定地だと知り、2週間後に再訪問した私の城郭巡りの203城目でした。
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