伊東祐親の居館は伊東市大原2丁目の伊東市役所のある丘地に築かれていました。遺構らしきものは残っていませんが、周囲を見渡しやすい位置にあり、伊東祐親の騎馬像と物見塚公園の石碑が建っています。平氏から源頼朝の監視を任され、北条時政は娘婿にあたります。
娘の八重姫と頼朝の間に千鶴丸が生まれ、平氏との軋轢を怖れ我が孫を殺害するという苦渋の決断を下した人物でありますが、地元では英雄として扱われていることが解ります。そこから南に300mほどの街中にひっそりと祐親公の墓所が佇んでおり、さらに西に150mほどいった東林寺に長男・河津三郎祐泰の墓と「曾我兄弟の仇討ち」で知られる曾我祐成と曾我時致の供養塔(首塚と記載あり)が並んで建っています。大河ドラマ「鎌倉殿と十三人」では源頼朝のみならず、主人公・義時や時政とも縁の深い人物のゆかりの地でもありますので、近くまで来たら寄って行かれると良いと思います。
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