湖中に沈む石垣が稀に姿を現す滋賀県大津市の坂本城。
その渇水期限定の石垣観賞を狙い、昨年12月に訪問。
西近江路が通る琵琶湖の南湖西岸、比叡山延暦寺の門前町や三津浜の湊が存在したエリア。
琵琶湖沿いの本丸を要に、二ノ丸と三ノ丸を扇状に配置。
大小2つの瓦葺き天守や船着き場を備え、安土城に次ぐ名城であったと伝わる城。
安土城より前の1571年に明智光秀が築城するも、1582年の本能寺の変・山崎の戦いの後に光秀家臣が火を放ち焼失。
その後、丹羽長秀や浅野長政らが城主となり、1586年ごろ大津城へ移転となりました。
現在は、本丸南の城外とされる部分に坂本城址公園があり、城域の大方は住宅地。
普段は湖中に沈む本丸石垣が数少ない遺構の城跡。
訪問時、琵琶湖の水位は-73cm。
畦道を歩き小さな浜へ下りると、L字に並ぶロマンチックな石の列。引き波の瞬間に見えるのは流木なのか胴木なのか?
二ノ丸エリアも散策した後、ひたすら歩き移築門のある聖衆来迎寺と西教寺へ。
トータル2時間半越えの、私の城郭巡りの168城目。
さて、昨年までは本丸以外の城郭遺構が出ない城でしたが、今月ついに三ノ丸と推定される石垣が出土。
ワクワクさせられる坂本城です。
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