平安前期に吉野郡に封ぜられた秋津氏の居城で、城山と呼ばれる下市八幡神社の裏山に位置し、築城時期は不明ながら南北朝期までには存在していたようです。
国道309号の戎神社前交差点から南東に進むと広い墓地があり、墓地の駐車場に駐めさせてもらって登城開始。墓石が建ち並ぶ西側斜面を頂部まで上って行くと主郭に至ります。主郭も墓地になっていますが、南辺に土塁が遺っています。土塁の南側は一段下がって南北二段の副郭になっていて、副郭の周囲には土塁をめぐらせています(かなり低くなっていますが)。副郭の南辺切岸の下には帯曲輪も見られました。
主郭の北側には堀切を挟んで北曲輪が広がっています。堀切はなかなかの深さがあり、西側は竪堀となって落ち込んでいました。北曲輪はほぼ自然地形ですが、西辺に土塁らしき土盛りが続いている箇所がありました。
この日は前日までの天気予報では雨交じりの予報だったのを何とかここまで持ちこたえてくれていましたが、秋津城登城中についに降り始めたため、もう一城訪れる予定を切り上げてここまでとしました。ところが、次に向かう途中に立ち寄るつもりの下市八幡神社のことも忘れてそのまま帰ってしまい、八幡神社の城跡碑は見落としてしまいました…。切り上げた分の城のこともあるので、遠からずまた訪れることになりそうです。
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