備中の兵乱で、毛利氏と宇喜多氏に挟撃され、滅亡した三村氏。一時期、備中の覇者でありながら、知名度は低いです。三村氏を主役にした、井瀬伴著「瀬戸の群狼」を見つけ、これを参考にして、2020〜2021年に、「備中の覇者 三村氏所縁の城を巡る」と題して、備中〜備前の城を訪問し、いくつか投稿しました。
小説の中で、穝所氏の龍ノ口城が、三村氏と宇喜多氏のせめぎあいの重要なポイントになっています。まだ、訪問できておらず長らく気になっていたのですが、リニューアルされた岡山城天守閣を見学するついでに登城してきました。
龍ノ口城は、地理的にも旭川が平地に出る地点、山陽道の渡河点で重要であり、備中勢の最前線でした。城主の穝所元常は、主家の松田氏が備前・宇喜多氏に取り込まれるのに反して備中側につきました。宇喜多直家についての軍記ものでは、宇喜多側に暗殺されたとされることが多いようですが、上記の小説では三村側の弥屋与七郎が、堅城の龍ノ口城を欲しくなり、城の西側の絶壁から突き落としたとしています。
城の北側と西側が絶壁。南に続く尾根には深い堀切があります。さらにその先に、雛壇状の平削地の出丸郭群が。現在は出丸郭群の下の鞍部分に鳥居があり、主郭にある龍ノ口八幡宮への参道になっています。今回は、西側の尾根道を登りました。岩が露出した険しい道でした。主郭西側の絶壁上から岡山城方面もよく見えます。
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