次は、現在最も問題となっている「宇土櫓」の現状です。
昨年夏に訪れた時、何やら大規模に石垣から堀の中、櫓下の土の中まで調査している姿を見て。もしかしたら大変な事になっているのでは? この石垣さらに現存櫓まで解体するという大事にならなければいいがと懸念している事をお伝えしましたが、その私のいやな予感は見事的中してしまいました。400年の歴史を持つ最大の現存櫓「宇土櫓」はついに解体されます(解体した資材は保存)。そのため宇土櫓周辺は現在立ち入り禁止になり、近づく事はできなくなりました。(写真①②③)
宇土櫓が建っている平左衛門丸の下の地中に亀裂が見つかったそうです。その影響で、石垣ははらんでおり、現在の状況では石垣から解体せざるを得ません。そのため上に建っている宇土櫓も解体されるようです。確かに金属ネットで崩落を抑えているこの石垣の現状では無理だと思いました(写真⑥)。
解体を待つ宇土櫓の前にはコンクリートの謎の物体が出現していました(昨年夏にはありませんでした)(写真①)。ここの地中に亀裂があります。このコンクリートの下で現在その亀裂に何らかの処置がなされているものと思いますが、詳細はわかりません。
宇土櫓下の空堀にも新たに何やら大規模なコンクリートの妙な物体が出現中(写真⑥)。これ何だと思いますか? 実は私もよくわかりません。あくまで予想ですが、堀の底の軟弱な地盤からコンクリートで固め、根石とその底からずれないように補強しているのではないでしょうか? しかし規則的な四角い枠と鉄筋が何なのかよくわかりません。かなり深く入っているように見えます。鉄筋で杭を造って大規模に堀底深くから固めているのかもしれません。また定期的に訪れ、この工事の様子を追って行きたいと思います。
宇土櫓を再建する際には、解体した資材(瓦・柱・壁板などの資材)を全てそっくりそのまま使い、解体前の元通りにする事が現存櫓としての要件を満たす最低条件になると思います。その中で再度同じ規模の地震が起きても壊れないよう耐震補強しなければなりません。しかし手を加えすぎると現存櫓ではなくなってしまいます。この難題をどうやってクリアするのか? ここにもぜひ注目したいと思います。
この大天守・小天守・宇土櫓と3つ並ぶ雄姿はしばらく見られなくなります。最後の雄姿を見たい方はお急ぎ下さい。おそらくもう間もなく宇土櫓の解体工事は始まります。そして10年後、再び現存櫓と呼べる形で甦り、その雄姿を再び見せてくれる事を信じて、私はその日を楽しみに待つ事にします。
最後に、ライトアップされた熊本城をお届けします。
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