【西門跡】
搦手(旧大手)へ誘われる緩い下り道は深い叢中に埋もれてしまっているかに見えましたが、苔むした野面積みはその重要さを物語るに充分な存在感を放っています。城内を振り向くと立ちはだかる天守台。櫓門越しに聳え立つ三重天守の姿はさぞ壮観だったろうと想像できます。落雷による天守焼失後に再建されなかったのは喪失の悲しみを二度と味わいたくなかったからではないかとの思いがよぎりました。
【南門跡】
三の丸の突端。瓦片もたくさん落ちていました。右に折れる自然歩道を覗いてみると超絶狭くてびっくり。城内でいちばんヒリヒリするところでした。ここも地震で崩れたりなんかがあったのでしょうか?
この先にあるらしい南出丸と中荒城(城びと未登録)。ダイエティシャンさん、ぴーかるさん、朝田 辰兵衛さんの合作・連作のごときご投稿を読むと行ってみたい気持ちと熊遭遇の恐怖が錯綜します。いつか行ける日が来るかなぁ……。
【中世山城の三重堀切】
見学可能なところは大体見たかなと思ったところで出丸に戻り下山です。リフトの往復券を購入していましたが自然歩道から徒歩で下りました。下り始めて間もなく「織部丸東方の中世山城の遺構」の説明板。三重堀切があるというので目を凝らしてみるとボコボコが三つ連なって見えるところが(^o^)/山中に残る遥か吉見氏時代の遺構。近寄ることはできず遠目に見るだけでしたが、それだけに時空の隔たりを肌で感じました。
出丸から太皷谷稲成神社まで下りは15分くらいでした。
【大手道】
当初、往復リフトの予定で大手道から登ろうという気持ちは1ミリもなかったのですが、興味本位で少し足を踏み入れてみました。正面に見えるかっこいい石積みの先、どうなっているのかなぁ?
【城下町散歩】
西周旧宅、郷土館、藩校養老館、多胡家表門、町役場、カトリック教会などを見ながら駅に戻りました。
【DLやまぐち号】
お正月バージョンのDL津和野稲成号で帰路につきました。乗車券は18きっぷが使えるので座席指定券530円をプラスするだけで観光列車の旅が楽しめました。
でも実は狙ったわけではなくて、“帰るにはこれに乗るしかない”というのが本当のところなのでした^^;
<おわり>
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