第5水門、土手状遺構からほんの1分ほどのところに突如現れたアート作品のような石群。屏風折れの石垣(第2展望)です。
列石や敷石のほかは後世の建物に関係するものも多いようですが、それは即ちこの場所が重要な意味をもっていたことの証なのだろうと感じました。
この高さから威圧感を見せつける高石垣。中世においては経山城の押さえだった記録もあるそうですし、長い年月の間には自然災害などの影響も少なからず受けているはずですが、築城の経緯も由来も文献史料として残されていない城が時を止めずにそこに在り続けていることに何か受け止めるべきメッセージがあるのではないかと、どっぷりと空想の世界に浸ってしまいました。
昭和12年に建てられた「岡山縣十五景地」の碑がありました。鬼の神話のお城として畏れられそして親しまれていた時代を思います。
ここでピロピロロ~ン♪と首から提げていたケータイのアラームが鳴りました。念のためお迎えの時間の30分前にセットしていたのですが、まだやっと折り返し点を過ぎたところ……。
ですが、パンフレットにある城壁沿いの見学ポイントは残すところ650メートル先の北門のみ。猛ダッシュで巻き返せばきっと大丈夫。目標タイムは10分!
ところがこれが岩だらけで結構な登り。しかも3泊4日分の荷物が詰まったリュックを背負っています。そのうえ温羅舊跡碑や長土塁など立ち止まって見たくなるところが次々と。
山城あるあるの詰め合わせのような状況でしたが、ゴールインすれば絶対に、間違いなく、かけがえのない思い出になることを知っているので、岩場で転ばないようにすることだけ気をつけてGO💨
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