過去のお城巡りの振り返り、第11段は先週投稿した逆井城に続いて行ってきた千葉県野田市の関宿城。
現在は城郭の北側を太平洋へ利根川が流れ、西側を分岐した江戸川が東京湾へ流れるエリア。
戦国期は西側を渡良瀬川が江戸湾に注ぎ、北側は常陸川が太平洋へ注いでいたでしょうか。
つまり江戸湾に流れる水系と太平洋へ流れる水系の分水界。
関東における河川交通の重要拠点でした。
古河公方設立に伴い家臣の簗田氏の居城が築かれ、北条氏の領地拡張時には3度の関宿合戦を経て氏政&氏照が城を奪取。
北条氏滅亡の後は、まず家康の弟である松平康元が入城。その後、小笠原氏や牧野氏などが城主となり、江戸中期以降は久世氏が治め明治を迎えました。
現在は本丸と二ノ丸の2/3が明治以降の河川改修で堤防の下に埋没。
残る本丸跡地に石碑が立ち、二ノ丸や三ノ丸等はほぼ名残なし。しかし大手門跡には説明板と堀の跡がある模様。
そして本丸の約500m北に建つのが、御三階櫓を模した関宿城博物館。
河川工事と水運がメインの博物館で、利根川の流れが江戸期に変えられたことを知りビックリ。江戸時代の土木技術は侮れませんね。
またいくつかの建造物が移築され残っているのですが、埋門を見つけることができなかった思い出のある城。
そこで17年前に見逃したものを急遽昨日見てきました。
改めて本丸周辺を歩くと、土地の高低差に二ノ丸や天神曲輪の名残があるような。
※1,2,6,8,9枚目の写真は昨日撮影
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