二の丸東大手門の櫓内は豊富な資料と展示で、発掘と整備の過程についても、また、山形城が歩んできた歴史についてもたいへん勉強になりました。
櫓見学を終え、大手橋を渡って二の丸堀の外側ウォーキングに繰り出しました。最初に出会ったのはお堀沿いの弁天様。二の丸の大改築の際に堀より掘り上げられこの場所に安置されたのだそうです。
跨線橋を渡った(戻った)ところのコーナーは艮櫓跡です。しかし、緑に覆われ水堀越しに土塁の内側の様子は見えません。(あとで見に行きます。)
住宅の間の道を歩いて行くと塁線の大きな出っ張りに差しかかりました。横矢枡形と言っていいかと思うのですが「ちょっと見てくださいよ、このかっこよさを!」と誰かに声をかけたくなるようなビジュアルで、木々の緑と相まって濃い目の抹茶のような水堀さえも神秘的に感じます。
この上にあるのは肴町向櫓。艮櫓同様、堀越しには見えないだろうなと思ったら、櫓台石垣がちらっと見えました。
これは……!撃たれます!!逃げても横から狙われます!!!お城の遺構の“かっこいい”は即ち防御力の高さだと理解しているので、この一画はちょっとヤバそうな匂いがします。(肴町向櫓跡もあとで見に行きます。)
そして、ふと足元を見ると陸軍用地の史跡碑が。明治期からの陸軍駐屯地だった時代もお城の歴史として記憶しておかなければと思いました。
いよいよ北門が見えてきました。
<つづく>
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