二の丸土塁北東部の肴町向櫓を過ぎ艮櫓に向かって歩いていると「屏風折れ土塀」の説明が目に入りました。
え?どこどこ??と慌てて足元をさがすと鋭角に折れ曲がった礎石が!
すごーい✨感動っ!!
屏風折れ土塀といえば2年前に見に行った西尾城(愛知県西尾市)が思い出されます。西尾城は絵図からの復元でしたが、ここにあるのは「現存遺構として全国で初めて検出された」屏風折れ土塀の礎石。
発掘調査では北門から艮櫓にかけて(北東部)検出されたそうです。ほかのところと同様、2時期の礎石が確認され、古い時期のものは内折れで、新しく構築されたものが外折れとのこと。また、江戸時代後期の秋元氏の時代の城絵図には北側~西側には土塀は描かれていないそうで、再構築しなかった理由など、興味がつきません。(※)
そしてついに二の丸土塁最後の艮櫓に到着しました。大きい上に天端石まで残存していたのだと!発掘された瓦は5.5tと肴町向櫓をさらに上まわっています。
二の丸土塁には全部で6基の櫓。(三重櫓跡は写真⑨、乾天狗櫓跡は⑩)
南門からスタートして2時間たっぷり楽しみながら1周半しました。
3回目の訪問でやっと二の丸(霞城公園)の全体像が掴め、楽しみ方がわかってきた感じです。公園散歩から城跡探索にレベルを上げられて、見える世界ががらりと変わって、行ってよかったなぁと思いました。時間をかけて可能な限り隅々まで歩く。城を理解するにはやはりこれがいちばんです。駅近の公園整備された平城なので味わい深い遺構は多くないと勝手に決めつけていた過去の自分を、見る目がなかっただけじゃないかと叱ってやりたいです。
<つづく>
(※)「史跡山形城 発掘調査現地説明会資料(山形市教育委員会 社会教育青少年課)」を参照しました。
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