酒は百薬の長と言いますが、飲みすぎると毒になる。昔から酒におぼれる人は後を絶たず、酒の飲み過ぎで体を壊したり死んじゃったり、20代くらいで亡くなった方もいたりしますが、それ「一服」盛られてる可能性もあるんですね。
鴆(ちん)毒というものが有って、古代中国で鴆という空想上の鳥の羽を酒に浸せば猛毒の酒になると言われ、始皇帝の実父と呼ばれる呂不韋はこの鴆酒をあおって自害したとされています。
日本でも古来より毒による暗殺は横行していて大河ドラマでもいくつか描写が有りましたね。「麒麟が来る」で斎藤道三が娘婿である土岐頼純を毒殺するシーンは道三の狂気がよく出ていて好きです。これくらいイカれていないと戦国大名は務まらないんでしょうか?
「鎌倉殿の十三人」のラストも衝撃的でした。主人公が姉に毒消しを捨てられて、もだえ苦しんで死ぬ‥こんなラストシーンはこれまでの大河では見たことが有りません。実に爽快‥いや、悲しい最期でした。
例の「鴆毒」は日本でも良く使われていて、松永久秀が足利義栄に使用したり、「土佐物語」で鴆毒を井戸に放り込んだら、その水を飲んだ兵士たちが次々と気絶したという逸話があるようです。鴆毒の正体は最も有名な毒物で古今東西、多くの人の命を奪ってきたアレです。水溶性で無味・無色・無臭であり、量を調整することで早期に殺害したり、時間をかけて病に見せかけて殺害したりと多様な使い方が出来たようです。昔は司法解剖など無かったので酒の飲み過ぎで死んだり、若くして肝硬変で死んだりした人物はこの「鴆酒」で殺害された可能性もあると思います。毛利元就は家族が酒の害で早死にしていたため本人は酒を飲みませんでしたが、案外毒殺を怖れてのことだったかも知れません。昔は酒を飲むのもけっこう命がけだったようです。
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