中山道34番目の宿場町奈良井宿にあります。城びとには未登録の城館跡です。南は崖、西は沢になっていて、東と北に堀を作り防御を固めた城館です。堀が明瞭に残っています。
奈良井治部少輔義高の館と伝わっています。諸説ありますが、奈良井義高は木曽氏の支族の洗馬の三村氏の子で、幼いころに人質として木曽義在のもとへと送られ、木曽源五郎と名乗ったとされています。成人して奈良井宿に館を構えて奈良井治部少輔を名乗りました。塩尻峠の戦いでは小笠原長時、木曽義康と共に戦い先鋒を務めています。小笠原長時は奈良井義高を気に入り、娘を嫁がせました。その後、武田氏、徳川氏など時代に翻弄され最終的には木曽義昌に切られたと伝わっています。
奈良井宿
鳥居峠近くに位置する宿場町ですが、江戸時代には木曽の宿場町の中では最も賑わっていて奈良井千軒といわれるほど栄えていたようです。今でも宿場町の風情を残しています。
散策中、古民家カフェ「松屋茶房」さんに立ち寄りコーヒー(トラジャ)とリンゴタルトをいただきました。
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