足守陣屋(城びと未登録)は、江戸前期に木下利貞が築いた陣屋で、木下氏のもとで明治まで存続しました。
足守観光用の無料駐車場から登城開始。足守陣屋跡は公園として整備され、大手口脇に石碑と説明板が立てられています。陣屋跡の南東辺から南西辺には水堀と石垣が遺り、大手口脇には横矢掛けの折れも設けられていました。廃藩置県により陣屋の建物は県庁に、その後は学校に転用されましたが、幕末期に陣屋北端部に増築された藩邸の一部が木下利玄生家として現存しています。生家手前の長屋門は明治に旧足守藩士の屋敷から移築されたもので、かつては木下氏に伝わる貴重な史料が保管されていたそうです。陣屋の北東には木下氏の庭園である近水園が広がっています。池のほとりには仙洞御所普請の残材を用いて建てたとされる吟風閣が佇んでいて、小さいながら趣のある庭園でした。
陣屋跡から陣屋みちを南東に進んだ小学校南隅には、藩主一門の木下権之助屋敷の表門が移築されています。その道向かい南側には足守藩家老を務めた杉原氏の屋敷(旧足守藩侍屋敷)があり、表門にあたる長屋門、土蔵、母屋、湯殿まで完存しています。屋敷内も無料公開(9:30~16:30・月曜休)されていますので、時間が許せばぜひ。また、江戸後期の蘭方医・緒方洪庵は足守藩の出身とのことで(下調べで初めて知りました)、足守川東岸の生家跡は緒方洪庵誕生地として、へその緒と遺髪を納めたと伝わる顕彰碑と銅像が建てられ、産湯の井戸もありました。足守藩医・山田元珉の屋敷跡は足守歴史庭園として整備され、足守ゆかりの人物を紹介する銅板が掲示されています。
…実は足守を訪れるのは二度目で、昨秋にもニッポン城めぐりのイベントのために来ているんですが、折悪しく足守メロンまつりの日だったため大変な人出で駐車場の空きがなく、泣く泣く断念した(ポチ制覇だけはしました)ことがあったので、昨秋の取りこぼしの回収としての再訪ながら、陣屋跡と街並みには風情があり、イベントに関係なく来た甲斐がありました。
+ 続きを読む










