公式ガイドには笠間駅から徒歩50分とありますが、駅→歴史交流館井筒屋まで20分→登城口(下屋敷跡)まで10分→本丸まで15分→天守曲輪(山頂)まで5分と刻んで行けるので、体調や気分に合わせてゴールを決めることができます。八幡台櫓が移築されている真浄寺は井筒屋から355号線を駅と反対方向に500メートル進んだGSの手前、右側です。
登城路は整備してくださっています。「←天守台方面」の木札がひとつ折れていたのと、舗装道路を渡ってさらに登るところに案内がなかったのがちょっとドキドキでしたが、まっすぐ登ると行けました。他には本丸までは道の不安はなかったのですが、雨上がりで虫がぶんぶん飛んでいて、巻いて逃げることも手討ちにすることもできず戦い続けでした。戦わずして勝つ装備をしていなかったのは失敗です。
天守曲輪までの最後の石段は、石がぐらぐらしていないか確かめながら進むところもありましたが、その分辿り着いた時の感動も大きく、賽銭箱に貼られた労いの言葉もうれしかったです。下りも大丈夫、何とかなると自分に言い聞かせながら本丸まで戻りました。何とかなりました。
説明板には「今では苔むした石垣と礎石が残るのみである」と残念そうに書いてありますが、それだけあれば充分です。長い長い白塀や櫓は想像の世界で再建します。
地球上に好きな場所がまた一つ増えました。
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