過去の城郭巡りの振り返り第28弾は、甲府城に続いて訪れた山梨県甲府市の躑躅ヶ崎館。
甲府盆地北側の三方を山に囲まれた相川扇状地、地形図を見ると個人的には甲府盆地の玉座ポジションと呼びたくなる地に築かれた城館。
扇状地の最奥には要害山城、右手には湯村山城、左手には一条小山の砦を配置し城砦網を形成。
1519年に武田信玄の父・信虎が石和から移転して以来、武田氏3代62年間の居館。
武田氏滅亡後も、徳川家臣の平岩親吉、豊臣家臣の加藤光泰により甲斐国の統治拠点として整備され、甲府城が完成するまで使用されたと考えられている。
1919年に主郭と西曲輪が武田神社となり、現在はその周辺エリアを含めて発掘調査や復元が進行中。
最初に訪れたのは2006年で、主郭の深い空堀や西曲輪北側の枡形虎口を見て、意外と"城"であることを感じたと記憶。
その後、大手門前が史跡公園化されたこともあり2021年に再訪問。大手門前だけでなく西曲輪南と北の枡形虎口もキレイに整備されており、主郭では改めて土塁の高さを実感。
元々が武田氏の城でありながら丸馬出が見られないのは残念だが、調査中の北側エリアが復元されれば、ますます城郭らしくなりそうな躑躅ヶ崎館です。
※写真は21年11月の撮影
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