赤館城を発って白河小峰城の駐車場に着いたのは9時15分頃。GW中の姫路城や松本城では、天守入場3時間待ちとも聞いていましたし、三重櫓は混雑すると入場制限もあるそうなので、開場時間(9時30分)までには着いていたいと思っていましたが、何とか間に合いました。城内の散策も写真撮影も後回し、真っ先に三重櫓に向かいましたが……覚悟していたほど人がいません。これなら心配ないか、と竹之丸からは普通に散策、撮影しながら三重櫓に到着。全く待つことなく入場できました。
さて、三重櫓を出た後は本丸を見て回り、桜之門から清水門を経て、いったん会津門から出て蛇頭堀沿いに搦手門へ。藤門から入って二之丸を散策したあたりで1時間30分経過。新装オープンしたばかりの小峰城歴史館はゆっくり見る時間がないので、またの機会にして、次の三春城に向かいました。
それにしても、復元された三重櫓は派手さはないにしても端整な美しさがありますし、本丸までの丘陵に段々に設けられた石垣は、特徴的な積み方もあって大いに見応えがあります。
でも、考えてみると三重櫓は戊辰戦争で焼失していますし、石垣は東日本大震災で大きな被害を受けるなど、数々の苦難を乗り越えて今の姿があるわけで、現存天守や築城時のままの石垣が素晴らしいのはもちろんですが、たとえ復元や積み直しであっても、図面や発掘調査に基づいて忠実に復元した櫓や、崩れたひとつひとつの石に番号を振り、元の通り修復するという気の遠くなるような作業を地道に丹念にやり遂げた石垣の姿は、決して現存のものに劣るものではないことを実感させられました。そして、だからこそ白河小峰城の佇まいには単なる美しさだけでない何かを感じるんでしょうね。
白河小峰城……大好きな城になりました。本丸北側の帯曲輪の整備が完了しましたら、また訪れたいと思います。次は、今回やり残した小峰城歴史館の見学と城下町の散策に、白河ラーメンも。
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