本日は、岡山城月見櫓の特別公開に行ってきました!
月見櫓は岡山城本丸跡に現存する唯一の櫓であります!
中の段の北西隅にあり、城の裏口を防備する役割を担っておりました!
1615年~1632年まで岡山城主であった池田忠雄が、中の段の拡幅を行った時を建てたものです!
岡山城内に35楝あった櫓の中で最新の櫓、最も優美な櫓で有りました!
櫓の平面は東西9.8m、南北7.9mで、高さ13.8mであります!
三階建てですが、城外からは二階に見えます!
櫓が立つ地盤が水平ではなく、城外側が石塁によって一段高くなっているためです!
最上部の屋根は入母屋造です!
下層の屋根は変化に富み、唐破風や千鳥破風が組み込まれております!
鬼瓦は池田家の家紋である揚羽蝶がデザインされております!
壁は総白壁の塗籠造りで、土壁の上に下見板を張ることで黒壁となった天守閣と好対照をなしています!
最大の特徴は、城外側は最新式の軍備を施しているのに対して、城内側には開放的で、櫓本来の機能を越えて内部の居住性を高めていることです!
一階は格子の入った出窓があって視野を確保し、下方に射撃を行う施設である石落としも設けられています!
また二階西側の千鳥破風の裏は小部屋になっていて、外を監視したり鉄砲を撃つことができる仕掛けです!
櫓の石垣は、瀬戸内海に浮かぶ犬島産と見られる花崗岩の割石を積んだものです!
特に隅角は加工度の高い長方形石材の長辺を一段ごとに左右に振り分けた算木積みとなっていて、美しい曲線を描いて立ち上がります!
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