登米市佐沼の市街北方、迫川右岸に位置する。奥羽仕置き後の天正十九年(1591)に発生した葛西・大崎一揆の最終戦の地としてその名を残す佐沼城だが、仙台藩領となって伊達氏の重臣、津田(湯ノ目)氏、亘理氏(御一家、5000石)が配され、佐沼要害となる。
旧二の丸に建つ登米市歴史博物館には藩政時代に描かれた要害絵図が展示されており、中世以来の城郭を改修した堅固な有様が良く理解できる。
縄張は迫川・荒川の合流地点を背にして本丸、その前面に二の丸、三の丸を置きそれぞれ外側を堀で囲んでいる。二の丸中門の南にあった馬出や本丸裏門は桝形虎口となっており近世初頭の改修か。
東北自動車道築館ICより29分(29km)、三陸自動車道登米ICより9分(7km)
登米市歴史博物館前に駐車場あり。
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