「樅の木は残った」では主人公の原田甲斐と仙台藩存続のために尽力し、命を落とす伊達安芸宗重の居城。一国一城令の下、要害と呼ばれていた。仙台領で唯一の櫓建築・太鼓堂が残っているが、隣に立っている模擬天守の資料館の方が目立ってしまっている。2004年にリニューアルされたばかりだという資料館の中には期待通り、伊達安芸の展示がしっかりとあった。伊達騒動の真相が明らかでなく、「樅の木は残った」の主人公、原田甲斐の評価が二分されてしまうのに対し、伊達安芸は伊達兵部に真っ向から異を唱え、仙台藩を改易から救った功臣としてしっかり評価されていて、神社にも祀られている。
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