皆様、暑中お見舞い申し上げますm(_ _)m
さて、やっとこさ来ましたよ!鬼ノ城!!
我が人生初の古代山城ですよ!!
この鬼ノ城、調査によって7世紀後半に築かれたことはわかっていますが、いったい誰によって造られたのか、その年代も目的も、いつ放棄されたのかさえ文献に記載が無いため全くわかっていない、文字通りの『謎の古代山城』なのです。
白村江の戦いや他の朝鮮式山城や神籠石式山城との関連性も含めて、千年以上前の古代ロマンを掻き立ててくれます。
高まる胸の鼓動を抑えつつマイカーで麓から登ること15分ほど。(途中に『鬼の釜』なるものもありますが、今回は時間の都合上スルー)
広い駐車場が整備されているのでそこでマイカーを停め、まずは鬼城山ビジターセンターで情報収集。
無料で展示を見学出来るほか、関係書籍を購入する事も出来ます。
また、鬼ノ城内にはトイレがないので、登城前には必ずここで済ませておく事を強くお勧めします!
そしていざ鬼ノ城へ。
整備された遊歩道を歩くこと10分ほどで『学習広場』へ。ここでは復元された角楼と西門、そして版築土塁を一望出来ます。
学習広場から少し歩いて、角楼を見上げながら土塁沿いに歩くと西門の前に出ます。
古代山城の本格的な復元建造物はここだけなので、もうそれだけでも見る価値があるってなもんです。
実質三階建て構造なので実に壮大です。柱や門扉などに付いた手斧の跡も素晴らしいです。高欄外側に付いた盾の独特な文様も目を引きます(本来は高欄の内側に付けるそうですが)。
…なお、内部は残念ながら建築基準法の関係で立入禁止です。
高さ約6mはあろうかという版築土塁はとても見応えがあります。鬼城山の山頂をぐるりと囲むように全長約2.8kmにわたって築かれており、城内の排水の為に造られた水門や4ヶ所の城門などの要所要所に石垣が築かれています。
そして、雨水や経年劣化などによる土塁へのダメージを軽減するために土塁の内外に敷石が築かれているのも大きな特徴です。
また、水門遺構も大きな見所の一つです。間近で石垣を観察できる第0~第2水門のうち第2水門以外は排水口を敢えて設けず、石垣の隙間を利用(?)して排水しています。
城内には現在6ヶ所の水門が確認されていますが、驚くべき事に、それらの水門は現在もしっかり機能しているのです。それも結構な水量を排出しているところもあります。
城内の水源の豊かさもさることながら、当時の築城技術の高さには本当に驚かされます。
だってこれ千年以上前の遺跡なんだぜ…?!
もちろん、城門の遺構も見逃せません。
西門以外の3ヶ所の城門は発掘調査の結果を受けて整備されており、礎石など加工の跡もよくわかります。
特に西門と同規模の南門跡については、実はこの南門こそが正門ではないかという説があります。
見所満載の鬼ノ城、スミマセン…まだ続きますm(_ _)m
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