学んで・見て・体験できる城
(2013/10/19 訪問)
関東では、杉山城や滝山城がよく土の城の教科書と言われていますが、ここ飛山城もその一角に加えて頂きたい城です。
城址の入口にある「とびやま歴史体験館」は無料(写真撮影可でした)ですが、宇都宮氏や芳賀(はが)氏、飛山城についての詳しい解説があり、飛山城のジオラマ・縄張り図・城郭用語の解説がかなり丁寧で分かりやすかったです。特に大手周辺の模型は、中世の城攻めをイメージしやすく(攻城兵と守備兵がわちゃわちゃしてます)、城址に入るとすぐ模型で見た景色が広がるので、本当にイメージしやすいです。
整備で分かりやすく復元してあるので、「あぁ、これが薬研堀。こっちが箱堀ね。あのでっかい土手が櫓台なんだ。」といった感じです。歴史体験館で学んだことが、すぐ城址で見ることができます。
体験については、北東の土塁は上からロープが垂らしてあり、ロープを伝って土塁の上に登ることができます。傾斜はゆるくしてあるそうですが、5m程の土塁に自由に登れる機会はそうないので、お勧めです。土塁に登る為には堀底に下りないといけないのですが、その階段が子供用なのか幅がすごく狭いので、足元に注意してください。
南側の堀(5号堀と6号堀)はそこまで手入れされておらず、人工的過ぎる復元が苦手な方はこちらの方が見応えがあるかもしれません。ただ、一番南の6号堀は民家のすぐ横なので、散策には気を使った方がいいかもしれません。私がお会いした住人の方は笑顔で挨拶してくれましたが。
kucucuさんの投稿と同じく私の時も崖崩落の為、主郭が立入禁止でした。直前の台風の影響かと思っていたのですが、後日、東日本大震災での崩落だったと分かりました。震災後2年半経っていたのですが、爪痕はまだ残っていました。現在は主郭に立ち入れるようなので、またいつの日か再訪したい城です。
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