古河公方館は古河総合公園の中に公園の主要部として
史跡として整備されています。中心部は西に突き出した
丘陵を三方から囲むように堀(御所沼)が築かれ、東側に2の曲輪、外郭
と連なっていますが、訪問するのは中心となる1の曲輪のみです。
1の曲輪は南北40m、東西135~140mの規模で、土塁が残り、空堀も
残っているようです。
古河公方館は享徳4年(1455)、享徳の乱の際に、初代古河公方の足利成氏
によって築かれたとされています。天正18年(1590)最後の古河公方、足利義氏
の娘である氏姫の居館となり、寛永7年(1630)に氏姫の孫である
尊信が下野国の喜連川に移った後は十念寺の寺城となったとされています。
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