逆井城でぜひ見たかったのが関宿城の移築門です。
関宿城訪問から6年越しの願望がようやく叶いました。
朱塗りの薬医門は現在の関宿城の印象と重ね合わせるのは難しかったけれど、奥にある庭園や主殿と融和した佇まいで、この場所こそが終の居場所であるという落ち着きと安心感がありました。
主殿の広々とした二間には日本建築の伝統美がちりばめられています。襖を開けて畳の上で伸び~っとすると心まで解き放たれた気分になり、縁側に腰掛けて眺める枯山水は雑念だらけの心を鎮めてくれました。
暫しの休憩のあと建具を元どおりに閉め、園内散策へと繰り出しました。
馬出と鐘掘池から続く大堀の力強さがとても印象的です。堀を辿っていくと西仁連川に注いでいたのも感動的でした。復元された櫓門や木橋も当時の雰囲気を伝えるのにとても効果的。逆井城の復元建物は根拠のある模擬なのがうれしいです。途切れた堀を想像で繋いでみたりしつつ北出口から西外堀をぐるっとまわりました。
再び現れた井楼矢倉。こちらからだと平櫓~二階櫓の眺めが一段とよかったです。沼地であった二重堀を確と記憶に刻み終了としました。
見学時間は約1時間30分でした。
桜まつり・バーベキュー・ゲートボール場というキーワードに、訪城前は遊び場的要素の強いところなのかなと思っていましたが、実際に行ってみると遺構も中世城郭の再現度も素晴らしく、城の時代を肌で感じることができました。
<おわり>
+ 続きを読む