春日山駅から麓まで歩いて30分くらい。謙信公の銅像の脇から春日山城の遠景が見える。至る所に曲輪がもうけられており山全体が要害堅固な山城だったことが分かる。登城すると各曲輪に名だたる重臣たちの屋敷跡があり、ここが最強と恐れられた上杉家の本拠地だったことが分かる。山頂の本丸跡から景色は絶景。春日山の街だけでなく直江津の港や日本海まで見渡せる。本丸の付近には謙信公が戦の前に籠った毘沙門堂の跡もある。上杉謙信公というお方は義を重んじストイックなまでの強い信念のもと無敵の軍団を作り上げた武人である一方、日本海の海運を掌握し青芋の生産を奨励するなど商業面でも成功し越後を豊かにした。義戦とされている関東出兵や川中島の戦いも当時の通商ルートと権益確保の視点から見るとまた違った意味合いがあるのかなとも思う。今後の研究で軍神としてだけでない面も掘り下げられると嬉しい。
+ 続きを読む