城好きで香川元太郎さんの城郭イラストを見たことがない方はいないでしょうけど、迷路絵本シリーズの作者としても著名なことをご存じの方も多いと思います。うちの子(小学生)はこの頃迷路が好きで、図書館でいろんな迷路の本を借りては一緒に解いているんですが、今回借りてきたのは香川元太郎さんの「忍者の迷路」。忍者にも興味があるようだし良いかな、くらいのつもりが帰宅してよく見てみてびっくり。
最初の「忍者の里」には領主の館として伊賀や甲賀にあるような土塁と堀に囲まれた単郭方形の居館が描かれ、「戦う山城」には高天神城(をモデルとした山城)、「大名の城」には安土城、「戦国の寺」には寺内町、「海賊の海」には瀬戸内のような海城、「沖縄のグスク」には首里城風の赤瓦のグスクが描かれていて、まさに香川元太郎さんの本領発揮です!
子供からすれば、忍者が活躍する普通の迷路なのかもしれませんけど、隠し絵があったり、さりげなく戦国武将(武田信玄、織田信長など)が描かれていたり、細部まで描き込まれた情報量の多いイラストは相当に見応えがあり、ページをめくる度に「おお!」と唸らされながら、子供より私のほうが楽しませてもらいました。
書店はもちろん、図書館の児童書コーナーでも見られるかと思いますので、機会があればぜひ。
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