「安倍城が南朝方の拠点であったのか」「阿部城は当地であったなか」等々、諸説あるこの城にまずは行ってみようと、洞慶院の駐車場に車を停めて登城した。登山口から登り始めるとすぐに石碑が出現します。33番まで登山路に沿ってあり、ショートカットのように木の根や石も利用した階段が延々と続きます。登りきったあたりが久住砦でしょうか、表示など無かったように思います。そこからロープを張ったアップダウンの激しい安倍城への登山路が待ってました。ネットで登山口から安倍城跡までは1時間30分かかると書いてあり、「間違いだろう」と思ってましたが、、、本当でした。普通の山城ならこの尾根を上がりきったところが城の頂上だろうと思う感覚からさらに二山三山ある感覚でした。ただ、山頂のロケーションは最高で、駿河・賤機山が一望出来ます。
感想とすると、尾根に曲輪らしき平地があるだけの南北朝時代の古城と言われれば古城ですが、水の確保や物資の輸送など容易ではなく、攻めるのは勿論の事、守るにも大変な地だったのではなかろうかと。遠江の北遠山城も驚くほど深い山奥にあるので、この安倍城もなんらかの機能はあったと思いますが、これだけ駿河を一望出来る所の資料が残ってない事を考えれば、戦時の緊急的な砦としての役割だったのかと想像しました。
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