お城ファンが選んだ「推し城」ランキング 11~20位・お城ファンが「今、行きたい」推し城は? Castle of the Year 2022

お城ファンの間で恒例になりつつある「Castle of the Year」!2022年9月中旬〜12月下旬、城びと読者の皆さまに「城びと5周年記念企画」として、城びと的「推し城」アンケートを実施しました。1202人ものお城ファンに投票をいただき、2022年の「Castle of the Year」が決定!はたして今回はどのお城がランクインしたのでしょうか? まずは、20位(同率3城)〜11位まで、投票いただいた方のコメントとあわせて発表します。

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お城ファンが自身の「推しの城」を投票する「Castle of the Year」は、2019年に始まった「城びと」の周年記念企画。2022年の「Castle of the Year」は、「今、行きたい推しのお城」をテーマに設定。「城びと」を利用している全国のお城ファンに対し、日本100名城・続日本100名城の計202城の中から、「推し城」を1人2城投票していただきました。その結果を集計して、2022年の「Castle of the Year」が決定しました!

2021年は、コロナ禍でも工夫して城を楽しむ様子を伝えるコメントが数多く、逆境に負けない城や、山城の躍進が目立ちました。2022年も同様の流れが続いており、とくに山城の人気がよくわかる結果となりました。山城を取り上げる番組や雑誌などが増え、知名度が高まってきた影響なのでしょうか? それとも、コロナ禍を通じて、山城の魅力にふれる機会が増えたのでしょうか?

まずは20位(同率2城)〜11位までを熱いコメントとともにご紹介します! 松江城(島根県)、岩村城(岐阜県)、福山城(広島県)、岡城(大分県)の4城が、昨年の圏外からランクインしました。2022年に天守北側の鉄板張りが復元された福山城は話題性十分でしたし、岐阜城(岐阜県)も織田信長ゆかりの地として注目を浴びました。一方で、松江城や岩村城、岡城など、遺構や城下町に定評のある城も上位に入っています。福山城と岐阜城も歴史的な価値が高い城ですので、話題性だけではなく、真摯にお城と向き合おうとする、城びと読者の心意気がひしひしと伝わってきました。

20位(同率) 岡城(大分県竹田市)※前回圏外

岡城、Castle of the Year 2022

まず、前回の圏外からランクインしたのは、阿蘇山の噴火によって形成された断崖絶壁の地にある岡城。その起源は鎌倉時代初期にさかのぼるとされ、慶長元年(1596)に豊臣秀吉の家臣・中川秀成によって石垣を多用した近世城郭に変貌。曲線状に積み上げられた石垣は、どこかヨーロッパの古城を想像させてくれます。山城である岡城に特有の景観や石垣、麓の城下町も含めて人気が集まっているようです。

廃城感が素晴らしくまるで異世界に来たように感動した。(やなんちゅさん)
ヨーロッパの古城の様で石垣も趣があり隠れた名城だと思います。(くまモンさん)
断崖絶壁に聳り立つ石垣は必見。城下町も含めて当時の雰囲気が色濃く残り、魅力に溢れているから。(千葉早雲さん)

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20位(同率) 高取城(奈良県高取町)※前回16位

高取城、 Castle of the Year 2022

南北朝時代に起源をもち、徳川家康に仕えた譜代大名・植村家政が城主となって以来、植村家が明治維新まで城主を務めました。三重櫓が17棟も建ち並んだ巨城の面影は、苔むした高石垣の数々が物語っています。奈良盆地や大阪、京都方面を一望できる国見櫓からの眺望は見事の一言! 高取城のほか、備中松山城(岡山県高梁市)岩村城(岐阜県恵那市)を含めた「日本三大山城」はすべてランクインしたように、とくに近世の山城の人気を感じさせてくれます。同率の岡城も近世の山城ですね。

木々に覆われた山道を登って行った先に見える本丸の石垣は圧巻。あんな山頂に巨大な石垣を築いた当時の人々の凄さに感動する。(歴きゃら。さん)
山城好きなのですが、初めて山城を案内するならここ!と思い選びました。絶対大手道から登りたいです!(またやんさん)
南北朝~明治まで長い歴史を持ち、豊臣、徳川も重要視!日本一の比高の山頂に佇むものすごい石垣!敵を阻む何重もの虎口!籠城に適した数々の井戸!珍しい石垣作りの堀切!登り石垣! これを日の本一の御城と言わず何という!!!(はせ丼@桃形兜さん)

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19位 弘前城(青森県弘前市)※前回20位

弘前城、 Castle of the Year 2022

現存12天守の中から、まずは弘前城がランクイン! 現存12天守の最北にある弘前城は、寒さによるひび割れを防ぐために屋根瓦に銅板を貼り付けています。この銅が酸化して青緑色に変色し、独特の景観を成しているのです。弘前城は全国屈指のサクラの名所としても知られ、さらには「津軽富士」と呼ばれる岩木山も望める絶好のビュースポットです。

コンパクトながら趣がある天守です。雪国ならではの銅葺きの瓦も美しい。(千雪さん)
まだ行った事は無いが、桜と弘前城の画像を見る度に、その美しさに憧れ、生きている間に一度は行ってみたい!と思わせるお城だから。(こまぴょんさん)
こんなに桜の似合うお城がありますでしょうか。(キョウさん)

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18位 福山城(広島県福山市)※前回圏外

福山城、 Castle of the Year 2022

2022年で最も話題を集めたお城と言えば、福山城ではないでしょうか。築城400年を記念して、天守北側の鉄板張りが復元されました。興奮冷めやらない声や、早く見に行きたいという声が集まり、前回圏外からランクインしました。福山城は徳川家康のいとこである水野勝成によって、元和8年(1622)に完成。JR福山駅は福山城本丸に位置し、新幹線ホームからは伏見櫓(重要文化財)がよく見えます。JR福山駅は天守の南側にあるので、鉄板張りを見るためには、福山駅から出て実際に行くしかありません!

築城400年を記念して日本で唯一の鉄板張り天守を復元している最中に、 その鉄板の現物が発見される、というまるで映画のような出来事まで起こってしまったラッキー・キャッスル! 話題性だけでは無く、漆喰壁の白と鉄板の黒のコントラストが想像以上に格好良くて、見た人は皆夢中になっていました。 今すぐ見に行きたい城No1です。(けいきさん)
新しく生まれ変わった天守を見てみたい!ニュースで見たが、黒鉄板と白壁のコントラストが最高。(井元崇晴さん)
再現された北面鉄板張りが見事!白と黒のコントラストが非常に美しいです。(はらぽんさん)

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16位(同率) 岩村城(岐阜県恵那市)※前回圏外

岩村城、 Castle of the Year 2022

織田信長と武田信玄の争いの中で、悲劇的な最期を迎えた「女城主(織田信長の叔母・おつやの方)の城」として知られる岩村城。ひな壇状に6段に積み上げられた、本丸の石段は迫力満点です! 江戸時代に東美濃(岐阜県南東部)の経済・文化の中心としてにぎわった、城下町も風情をよく残しています。20位の岡城や高取城と同様に近世の山城であるとともに、歴史ロマンや城下町の魅力も合わさって、前回圏外から躍進したのでしょう!

石垣の素晴らしさ、歴史を感じるところが好きです。登っていくワクワク感があります。(くのいちさん)
女城主おつやの方を思いながらの天空の城から城下町を見下ろし感慨に耽りました。(風道さん)
おつやさんの数奇な運命に想いを馳せつつお城巡りをしてみたいです。(猫髷さん)

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16位(同率) 名古屋城(愛知県名古屋市)※前回17位

名古屋城、 Castle of the Year 2022

慶長14年(1609)、徳川家康は大坂城(大阪府大阪市)の豊臣氏に備えるために、名古屋城の築城を命じます。「築城の名手」加藤清正らが参加する天下普請によって築かれました。家康の9男・徳川義直が城主となり、御三家のひとつ尾張徳川家の本拠地として栄えます。優美な姿が復元された上洛殿や湯殿書院は、3代将軍・徳川家光が宿泊するために建造されました。歴史気分を盛り上げる、名古屋おもてなし武将隊のパフォーマンスも必見です!

今1番熱い城。 現在天守には入れませんが、豪華絢爛な本丸御殿と、四季折々の園庭があります。そして、なんといっても毎日イケメン武将さまが観光客のおもてなしをしてくれます。土日祝の演武と言われるパフォーマンスは絶対見るべし!(ともぴぃさん)
初め復元されたて本丸御殿を見ましたが、まだ新しい御殿は当時の上級武士が目にした風景と同じなのだと思うとタイムスリップ感があります。 再建された天守、古い時代の櫓、様々な形で今に存在するお城の在り方を見られるお城だと思います。自分のお城巡りの基準になっています。(イヲさん)
1番よく行く、好きなお城です! 行くたびに新たな発見、素敵な人との出会いがあり、毎回帰り道は笑顔になります。(ナナさん)

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15位 松江城(島根県松江市)※前回圏外

松江城、 Castle of the Year 2022

国宝の現存十二天守の中から、松江城が最初にランクイン! 意外にも2021年は圏外でした。徳川家康の後に浜松城(静岡県浜松市)の城主となった堀尾吉晴は、関ヶ原の戦いでは家康に味方しました。そして吉晴は松江城主となり、孫の堀尾忠晴とともに築城し、慶長16年(1611)に完成。天守の大部分を黒い板で覆い、附櫓を備えるなど、実戦を強く意識した城です。こうした防御性を重視した無骨な雰囲気が城ファンの心をつかみ、一気に順位を上げたのでしょう。

何度行っても大好きなお城です!今年も行きました!春も秋も夏も冬も!アッ冬は行ってなかったかなぁww 若武行列や武者と街歩きなどのイベントが本当に楽しいです 行けてなかった冬も行きます(*^^*)(おたえさん)
城めぐりのきっかけになった城。 無骨で派手さのない落ち着いた造りで、城の楽しさを教えてくれました。(Cooさん)
決して豪華ではないですが美しい城です。(不識庵謙信さん)

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ご当地武将隊のお城ちょこっとガイド

13位(同率) 山中城(静岡県三島市)※前回12位

山中城、 Castle of the Year 2022

2021年に大躍進した山中城は今年もランクイン! 戦国大名・北条氏が、本拠地の小田原城(神奈川県小田原市)の西側の守りを固めるために築きました。土手状の畝を掘り残し、マス目のような区画を造った堀は「障子堀」と呼ばれ、復元されています。標高約580mに位置し、天候が良ければ富士山や駿河湾が見わたせる眺望は、まさに敵を見張るために適した場所だとよくわかります。豊臣秀吉の大軍による猛攻を受けて、わずか半日で落城しました。

畝堀&障子堀と富士山のコラボは見事。 中毒性があります。(城好き四郎さん)
山城なんですけど、個性的な障子堀や富士山も見え、見映えでもインパクトがあり万人に勧められる城跡です。北条氏vs豊臣というエポックメイキング的な出来事もあり、戦国の城としてのイメージを裏切らない名城です。(加藤虎景さん)
障子掘、畝堀の比類なき美しさと壮絶な戦いが繰り広げられたこととのギャップが感慨深い。(マッサンさん)

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13位(同率) 岐阜城(岐阜県岐阜市)※前回7位

岐阜城、 Castle of the Year 2022

山中城と同率なのが岐阜城です。織田信長が永禄10年(1567)に攻略(当時は稲葉山城)し、地名を「岐阜」と改めて天下統一に向けた本拠地にしました。山頂の天守閣からは、長良川の雄大な流れや、乗鞍岳や日本アルプス、濃尾平野が一望でき、信長が眺めていた景観に思いを馳せることができます。信長が登場する映画や大河ドラマが話題になっていますので、次回は躍進するのでしょうか?

岐阜県民です。山城好きで、よく岐阜城に登ります。登る度、よくこのお城を落城できたなと思います。(ミツさんさん)
天守からの絶景の虜に。天守閣と月のコラボレーションには癒されます。(ゆくしげさん)
麓から見たことはあるが、上まで行ったことがないので、信長が見た景色を見てみたい。(よしさん)

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12位 竹田城(兵庫県朝来市)※前回15位

竹田城、 Castle of the Year 2022

17位(2020年)、15位(2021年)と着実に順位を上げているのが竹田城です。近年の山城人気の高まりをよく表しているのでしょうか。竹田城は、羽柴(豊臣)秀吉に仕えた赤松広秀が近世城郭に改修しました。石工集団・穴太衆(あのうしゅう)が手がけたとされる、野面積みの石垣をじっくり味わいたいですね。ちなみに、赤松広秀は関ヶ原の戦いの時に西軍につき、戦いの後に徳川家康によって切腹させられました。

春夏秋冬、どの季節に訪れても美しく、中でも雲海に浮かぶ竹田は神秘的。老若男女、人種を問わず、感動を与えてくれる名城でしょう。(さくらさん)
あの朝に見た雲海はもう一度見てみたい。(ちぇりぶろ♪さん)
城に着いた時見た景色に衝撃を受けました。 疲れが一気になくなるぐらい興奮しました。(鼎の軽重さん)

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11位 五稜郭(北海道函館市)※前回11位

五稜郭、 Castle of the Year 2022

昨年に続き惜しくもベストテン入りを逃してしまいましたが、根強い人気を誇るのが五稜郭。江戸時代末期に箱館奉行所の守りを強化するために築かれました。16世紀頃のヨーロッパで発達した「星形要塞」を採用しています。旧幕府軍が明治新政府軍と戦った箱館戦争の舞台。五稜郭タワーから周囲を望むと、五稜郭の立地の重要性がよくわかります。

幕末の星型城郭がものすごくカッコいいから。(のぶ城さん)
戦国時代ではありませんが、特徴的な外観にまず惹かれます。更にほんの150年ほど前に激戦があった事に歴史の息吹を感じます。(ライアンライアンさん)
時代の転換期にあって、ヨーロッパ的な城郭を持つ城を一度見てみたい。また旧幕府軍と新政府軍の最後の戦いの場となった土地へ出かけてみたい。(濱田和昭さん)

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以上、「Castle of the Year」20位~11位までの発表でした。10位~1位の発表はこちら

【推し城アンケート概要】
●調査期間:2022年9月18日~2022年12月25日
●調査対象:1202名(「城びと」読者の皆さま)
●調査方法:全国の「城びと」読者を対象にインターネット調査を実施。日本100名城、続日本100名城の計202城から、「今、行きたい推しのお城」を2城選び、投票いただいたものを集計。

執筆・写真/藪内成基(やぶうちしげき)
国内・海外で1000超の城を訪ね、「城」をテーマに執筆・ガイド。著書『講談社ポケット百科シリーズ 日本の城200』(講談社、2021年)。『小学館版 学習まんが日本の歴史 6~8巻』(小学館、2022年)、『地図で旅する! 日本の名城』(JTBパブリッシング、2020年)などで執筆。日本お城サロン(まいまい京都主催)を運営する。

※歴史的事実や城郭情報などは、各市町村など、自治体や城郭が発信している情報(パンフレット、自治体のWEBサイト等)を参考にしています

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