自身が所属する古文書を読む会の移動研修会で桑折西山城を訪問した。4月に研修予定地の事前調査で訪問した日は雨だったが今日は天気に恵まれ、参加会員35名と桑折町のボランテイアガイドさん4名の同行で登城でき、陸奥国守護伊達稙宗が築いた戦国大名伊達氏本拠地の山城を楽しむことができた。
今日は桑折町教育委員会作成の「国指定史跡桑折西山城散策map」モデルコース【本丸往復コース】(約1時間)。大手口登城口⇒大手門跡⇒本丸⇒大手口登城口のコース。登城口近くの「大かや園」に併設されている桑折西山城跡ガイダンス施設を見学後、約20分をかけて本丸に。
比高約80mの本丸からは福島盆地や東北新幹線、東北本線・国道4号線、桑折の街並みが一望できる。古くから奥州街道と羽州街道の分岐点で、交通の要衝であったこの地に本拠地を移した稙宗の考えがよく理解できた。
城は本丸・二ノ丸と中館・西館で構成されており、発掘調査による出土品からいずれも稙宗築城時から存在していたことが判っている。
しかし中館・西館は戦国末期に改修されていることも判っているのだが、政宗(17代・仙台藩祖)によるものか、蒲生氏や上杉氏によるものかは確認できていないと云う。
次回こそは堀切・桝形状虎口など戦国末期の遺構が残る中館・西館を時間をかけて巡りたいと思う。城址は時節柄か草が伸びていたが、ガイドさんのお話では、翌週から草刈りを実施予定とのこと。
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