昨日、東北歴史博物館をセミナー参加で訪問したついでに多賀城跡と付近の「歌枕」の地を訪れました。
多賀城跡は昨年12月の投稿にも記載したとおり、2024年の「創建1300年」にむけて、外郭南門(全面瓦ぶきの入母屋造り2重門)や築地塀の復元工事中です。前日からの雪で足場も悪いため政庁跡の主要部はパスして南門の工事現場と、歌枕として名高い「壺の碑」(多賀城碑)他を散策しました。
多賀城には陸奥国府や鎮守府が置かれたこともあり、都人あこがれの地として古くから歌に詠まれた歌枕の地が多く残されています。
浮島、沖の井(沖の石)、野田の玉川、おもわくの橋、末の松山、壺の碑、志引石(千引石)で、古今集や新古今集、山家集などにみえます。
元禄2年(1689)には西行の足跡を辿り芭蕉が「おくのほそ道」の旅で、天明6年(1786)には菅江真澄が仙台行きの途上でこの地の歌枕を訪れています。
ほとんどが多賀城跡周辺に有りますから城址訪問の際に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
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