二丈岳の中腹にある「真名子木の香ランドキャンプ場」でキャンプをしてきました(写真⑦)。平日のせいか宿泊者は私だけ、なのでどこでも泊まっていいよとの事。キャンプ場を一人占めして、今夜は「ぼっちキャンプ」です。
きれいなログハウスを見て心が動き、今夜はテントはやめてログハウスのバンガローに泊まる事にしました(写真⑧)。その名の通り、木の香りに包まれた森林浴と、夜はキャンプファイヤー(写真⑨)、翌朝は小川のせせらぎや鳥のさえずりを聞きながらの目覚めは、とても気持ちがよかったです。
そして翌朝このキャンプ場のから、二丈岳城のあった二丈岳山頂(標高711m)を目指し登城しました。ここからだと高低差は残り200m、山頂まで50分程で登る事ができました。過去の先人方の投稿を拝見すると、零汰さんやRyuさんが高低差350mの「ゆらりんこ橋」から登られていて、そこからは峡谷もある人気のハイキングコースになっているようです。車で来られる時は、ゆらりんこ橋まで道は広いですが、その先キャンプ場まではとても狭いので注意して下さい。
二丈岳城では室町時代の1431年に、大友・少弐氏と大内氏の戦いが行われました。その後は高祖山城の原田氏の支城で草野氏が守っていましたが、豊臣秀吉の九州征伐で原田氏とともに降伏したという歴史があるようです。
山頂の城跡からは玄界灘を一望できるすばらしい眺めでした(写真②③)。山頂は大きな岩で形成されていて曲輪は狭く(写真④)、石積がわずかに見られてここに城があった事を伝えていました(写真⑤)。登山道は結構急斜面で木の根が多いので、つまずかないよう注意して下さい(写真⑥)。
写真②の眼下に見える湾の中央で手前に小さく突き出た半島が、昨年の大河ドラマ「光る君へ」で紫式部(まひろ)が訪れ、周明とともに刀伊入寇に巻き込まれた地「船越の津」です。つまり藤原道長の時代の1019年に朝鮮の賊が上陸した地点があそこだったという事です。
帰りに麓の「まむしの湯」で疲れを癒しました。やはり山登りの後の温泉は最高ですね(写真⑩)。ちなみにここは、まむしに噛まれて困っている人を、通りがかった空海(弘法大師)が見て、念仏を唱えると温泉が湧き出し、その湯に浸かると傷が治ったという言い伝えがあるようです。
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