(続き)
歴史博物館の北側には二ノ丸堀をはさんで巽櫓と東御門が再建されています。東御門橋を渡り高麗門をくぐると櫓門と多聞櫓で囲まれた枡形になっていて、堀に面する土塀には狭間と雁木が設けられていました。櫓門を抜けて駿府城公園内に入り、まずは北側の東御門・巽櫓入口へ。入口脇の券売機の東御門・巽櫓と坤櫓、紅葉山庭園の3施設共通券は販売終了になっていましたが、歴史博物館で購入済みなので問題ありません(…とこの時は思っていました)。
東御門の櫓門と多聞櫓、巽櫓には駿府城に関する様々な資料が展示されています。歴史博物館が主に徳川家康と駿府の町についての展示なら、こちらは駿府城に特化した内容になっていて、なかなか見応えがありました。中でも駿府城全体のジオラマに東御門・巽櫓や天守台、大手御門の模型など、模型の展示が充実していたように思います。さすがは「世界の模型首都 静岡」というところでしょうか。また、巽櫓の2階には臨済寺の「竹千代手習いの間」が復元されています。通常は臨済寺の建物内は拝観はできないので、復元であっても目にすることができるのは嬉しいですね。
巽櫓を出て、公園内をぶらぶら見て回りながら坤櫓へ。入口で共通券を示したところ、少し慌てた様子で紅葉山庭園にも行かれますかと尋ねられたので、そのつもりですと答えると、入園は16時までなので15時50分には坤櫓を出るようにして下さい、とのこと。…って、あと5分もありませんけど!? 伝統工法により再建された建物内や各展示をゆっくり見学する暇もなく、一周しただけでやむなく坤櫓を退出しました。
坤櫓から徒歩だと7~8分とのことですが、自転車なので5分かからずに紅葉山庭園に到着。何とか間に合いました。それでも16時30分には閉園になるので、気ぜわしく庭園内をひとめぐり。紅葉山庭園は駿府城当時の庭園ではなく、発掘調査では徳川頼宣や徳川義直の御殿とも考えられる礎石建物が確認されているんだとか。庭園は駿河国の名勝を織り込んで作られており、富士山に見立てた築山とサツキの畝の茶畑が特に目を引きました。
…ということで、とりあえず共通券は無駄にせずに済んだものの、紅葉山庭園に続いて行ってみた天守台発掘調査現場も入場は16時までのため見学できませんでした。天守台は駿府城で一番のお目当なので諦めるわけにはいかず、遠征2日目の予定を変更して翌朝の開場一番に再訪することに。考えてみれば、2月に駿河遠征を計画し下調べした際に、駿府城の各施設は閉まるのが早いので、先に駿府城公園内をめぐってから歴史博物館や大河ドラマ館に行こうと考えていたはずだったのに、遠征が半年延期になるうちにその段取りをすっかり忘れてしまっていたとは……いやはや我ながら情けない。
各施設は閉まってもまだまだ8月の日は高く、気を取り直して駿府城公園内を散策するとしましょう(続く)。
+ 続きを読む









