本丸と蔵屋敷を結ぶ木橋が完成し3月29日から通行可能になったとの情報を得て、18きっぷ最終日に駆け込んできました。
マスク越しにも新しい木の香りが感じられる出来たてまっさらの橋は長さ29メートル、高さ6メートル。詳細な史料がないため復元ではなく散策を楽しむ園路として高崎城の絵図を参考にして架橋されたそうですが、橋の真ん中に立って大堀切を見下ろす快感はどこででも味わえるものではなく、三の丸との行き来もしやすくなっていいことづくめでした。
御前曲輪との間から堀に降り、下からの眺めも楽しみました。郭馬出西虎口門とともに箕輪城の定番写真となりそうな良き姿です。
この秋に周辺工事が再開されるため木橋を渡れるのは10月末までだそうです。以前見た完成予想図には土塀が描かれていた記憶があります。どのように変わっていくのか、またときどき見に行こうと思います。
箕輪城でいちばん好きなのは三の丸の石垣です。時が止まったままのような雰囲気がよいのです。暫し想像の世界に浸ったあと、鍛冶曲輪、大手虎韜門、白川口埋門を見て大堀切口から登って再び城内に戻り、大手尾根筋経由で大手尾根口へ向かいました。現地の案内図に載っているのに過去3回の訪問時に行っていなかった井伊氏時代の大手門を確認するためです。道路沿いに標柱と説明板があり、説明板には門の前には丸戸張という郭馬出が備えられていたとありました。郭馬出とは箕輪城特有の呼び方なのかもしれませんが、大きな馬出という意味のようです。標柱の奥は人家のようでしたので行きませんでしたが、位置を確認できてすっきりしました。
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