②「戊辰戦争西軍の墓」「太鼓櫓」
(2023/06/24 訪問)
「街歩きマップ」を見ていると、駅の南側(城址の反対側)にも見どころが多くありそうです。
その中で目にとまったのが「戊辰戦争西軍の墓」。これは、長州人として行かずにはいられません。城址へ行く前にもう少し街歩きしてみることにしました。
白壁や瓦屋根など城下町の風情を感じる建物のある街道を歩いていると、奥州白河口公園、旧脇本陣柳屋旅館、萩原朔太郎妻・美津子の生家など、立ち止まってみたくなるところが次々と現れます。
西軍の墓は長寿院にあり、戊辰戦争白河口の戦いで新政府軍(西軍)として戦った長州・土佐・大垣・館林・佐土原藩の戦死者が祀られていました。両軍合わせて1,000名近い死傷者を出したという戦い。故郷を遠く離れた地でいのち尽きた兵士たちを不憫に思う気持ちと、落ち葉ひとつないほどきれいな墓所だったのがおこがましい言い方ですがありがたく、静かに手を合わせてきました。
そろそろ城址方面へと向かいます。
コースはいろいろ考えたのですが、最初に太鼓櫓を見に行くことにしました。したがって三重櫓が目の前ですが、藤門は横目で見つつスルーです。
そのものずばりな「郭内」町に建つ太鼓櫓。素朴な外観ながら設えに温かみを感じるのは昭和初期に茶室として利用されていたからでしょうか。『三度の移築を経て保存されている唯一の城郭遺構』は前日訪問した花巻城の円城寺門と同じ経歴。これから先もずっとこの地にありますように。
内部の公開(1階のみ)はひと月に2日ほどと限られているようで入ることは叶いませんでしたが、パンフレットを見ると200円/hで借りることもできるようです。畳に座布団1枚敷いて、何もせずに1時間ぼーっと過ごしてみたいです。
<つづく>
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