北飛騨の領主江馬氏の館跡で、江馬氏館跡公園として整備されています。下館跡の庭園、庭園を観賞する会所、主門、土塀などが復元されています。おもしろいのは西堀で、主門の左右は薬研堀、北寄りの堀は箱堀となっていました。西堀の説明板を見ると主門の両側には館の正面であることを強調するために断面の形が深い逆三角形の薬研堀が設けられていたと記載されています。
飛騨市公式観光サイトによると昭和55年に国の史跡「江馬氏城館跡」の指定、平成29年10月に国の名勝「江馬氏館跡庭園」を受けていて、国の名勝指定は飛騨地方初、史跡と名勝の二重指定は岐阜県内初ということでした。
飛騨の戦国時代の歴史を見ると三木氏、姉小路氏と並んで江馬氏が登場します。江馬氏は飛騨北部を室町時代から戦国時代にかけて治めていました。その出自は平家の一族とも鎌倉幕府北条氏の一族ともいわれていますが詳細はわかっていないようです。
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