黒崎城は現在は感じの良い城址公園になっていて、城址近くまで車で行くことが出来ます。普通車でも十分登ることが出来ますが、坂道の途中にも住宅があり、住民の生活の場となっているので配慮して登る必要があります。駐車場にも十分な広さがあるのでゆっくり見学できます。頂部が本丸で、北に伸びた尾根上に二の丸、三の丸も配されていたとされますが、案内板に有る黒崎城図とはイメージが少し異なります。周囲の地形も昔とはだいぶ変わっているようです。北に郭が伸びていたのであれば、駐車場も郭跡ということになりますか(三の丸かな)。本丸南西部に展望台があり、周囲を眺望することが出来ます。
黒崎場のある城山はまたの名を道伯山と言い、かつては福岡藩の端城(出城)の一つとされ、他にも若松城・大隈城・鷹取城・小石原城・左右(まてら)城があり六端城と呼ばれました。
城代には黒田二十四騎の一人、井上周防之房が据えられ、道伯山の名は彼の号・道柏に由来するそうです。黒崎城はその後、元和元年(1615)の一国一城令により破却されました。
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