二曲城は白山麓一向一揆の山内衆のリーダー、鈴木氏の居城で国の史跡に指定されています。
麓から尾根沿いに登城道が続いていて、三の郭、二の郭を経て本丸にたどり着きます。各郭に
土塁が残り、本丸と二の郭には掘立柱建物跡の標示があり、本丸には井戸跡や炉の跡が残っています。
南の山頂にも五の郭が残りますが、道が整備されていないので、そこには至らず谷間の四の郭を
経て下山しました。四の郭には石垣が残っています。
二曲城には佐久間盛政と二曲姫の伝説があり、諸説あるようですが、父の死後盛政の求婚を
断り出家していた二曲城はこの城に住んでいたのですが、再び一揆勢の拠点となり、盛政の
攻撃を受け姫は自ら命を絶ったとのことです。城は落ち、残った一揆勢は全員磔になるのですが
かつて想いを寄せた姫の命を奪ったことだけは盛政の悔やむこととなったでしょう。
あくまで伝説ですので本当の所はわかりませんが、こういった話は、城めぐりをする際に
趣を深くします。
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