古くは鎌倉初期に大宝寺城が築かれ武藤氏が君臨したが、上杉氏最上氏と変遷し、江戸期は酒井氏が約250年に渡りここを拠点として庄内を治めた。徳川四天王筆頭酒井忠次の孫忠勝が松代から移封してきたのは元和8年(1622)、近世城郭へと大改修、完成には3代54年の歳月がかかった。北西隅二重櫓が天守代用としてあがり土塁と水堀の城であった。建造物は維新後破却。今は藩祖忠勝を祀る明治創設の荘内神社が本丸に鎮座する。一帯は鶴岡公園となり、三の丸には致道博物館があり国名勝に指定された酒井氏庭園が整備されている。
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