福井県大野市の越前大野城です。この地は越前から美濃に通ずる交通の要衝にあり、1575年織田信長よりこの地を与えられた金森長近により大野盆地の西側に位置する標高250mの亀山に本丸、東側麓に二の丸、内堀、三の丸、外堀を配し平山城として築かれています。本丸には枯れたことがないと言われる金森長近夫人の名を冠したお福池などもあります。1585年金森氏が飛騨高山に転封、その後、青木氏や織田氏が城主となるも、1601年結城秀康が越前国を与えられ、家臣土屋氏が在城。1624年秀康の子松平直政が上総姉崎より5万石で移封となり大野藩が生まれています。1682年松平氏は明石に転封となり、替わって老中土井利房が城主となり明治維新まで続いています。城は本丸には二層三階大天守と二層二階小天守が築かれ、野面積石垣により築かれたとされますが、江戸時代の城下の大火により幾度も類焼し、明治維新により建物は取り壊され、石垣が残るのみでしたが、昭和43年天守閣が再建され、金森長近公像と幕末藩財政を立て直した名君井伊利忠公像が置かれ亀山公園として整備されています。城は東西・南北500mの規模とされ、亀山山頂に本丸、東山麓に二の丸、三の丸を配し二重の堀と川により守っていました。本丸にある自動販売機の写真にある天空の城としても有名で、10月から4月頃に10日程(11月が半分程)雲海に浮かぶ城が見えるそうです。
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