長野県飯山市の飯山城です。春日山城の南方40kmにあり、築城時期は不明ですが、鎌倉時代この地に土着した泉氏が築城したのが始まりとされます。戦国時代は南に位置する高梨氏の配下となってます。1558年武田信玄の北信濃侵攻により高梨氏は本城を追われ飯山城に籠城。上杉謙信に援軍を求め、長野から越後への交通の要衝である飯山城を、上杉謙信は1564年大々的に改修、上杉謙信の属城となってます。謙信が亡くなると上杉景勝と武田勝頼の和睦により飯山城は武田氏に割譲。しかし、1582年武田氏が滅亡すると織田氏の城になりますが、本能寺の変で、織田で勢力が撤退すると再び上杉氏の城となっています。上杉氏が会津へ移封後は、数々の城主の入れ替わりがあり、1717年本多氏が城主になると明治維新まで続いています。城は千曲川西岸の丘陵に築かれた平山城で東西300m南北400mの規模で本丸、二の丸、三の丸、西側に西郭を配し、周囲には水堀を廻らしていたとされます。本丸の南側は急斜面と高い土塁・広い堀があり、東西北側は石垣造りで、北西に桝形虎口が残ります。本丸から三の丸には城主の居館・政庁などが置かれ、西郭には重臣屋敷、堀外は家中屋敷、その外側に城下町が置かれていたとされます。城は、城山公園として城門が復元され、平成28年三の丸を整備工事中で、城門なども10年以上をかけ整備する計画のようで今後が楽しみです。
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