栃木県宇都宮市の飛山城です。鎌倉時代の1290年代宇都宮氏の重臣芳賀氏が築いたとされ、宇都宮城から東8kmにあり北と西に流れる鬼怒川を天然の堀とし、東と南を二重の堀で守られた平山城で、中央の堀により大きく北と南に分かれ、北側に主郭を配し内部は3本の堀により守られ、全体の規模は14ha東西240m南北420mと言われています。芳賀氏は益子氏とともに「紀清両党」と呼ばれた宇都宮氏を支えた武士団です。戦国時代宇都宮氏内紛の混乱に乗じ宇都宮氏家臣壬生氏が宇都宮城を占領。このため1557年宇都宮氏・芳賀氏による宇都宮城奪還作戦が行われ、佐竹氏が支援し飛山城を前進基地として宇都宮城を奪還しています。1590年小田原の北条征伐では宇都宮氏は豊臣秀吉に味方し、宇都宮城に入城した秀吉から宇都宮領18万5千石を安堵されますが、「いらざる城は破却せよ」との命から飛山城は廃城となっています。現在城跡は飛山城史跡公園となっていて土塁や堀、木橋などが整備され、とびやま歴史体験館が設置され、城などに関係する展示がされています。当日は、6時半ごろ訪れた所、歴史体験館は当然しまっていましたが、公園も周囲を囲った土塁に城門があり閉まっていたため、土塁周りだけの探訪となりました。
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