6月に訪れた三重県桑名市の桑名城。
中世のこの地は、町屋川(現在の員弁川)と大山田川が揖斐川と合流するポイントで、1513年にその中州の1つに伊藤武左衛門実房が東城を築いたとのこと。
1595年に秀吉家臣の氏家行広が伊勢神戸城の天守を移築したと伝わり、現在の神戸櫓跡はその名残。
1601年には東海道の要衝として本多忠勝が川の流れを変え近世城郭に大改修。1617年以降は久松松平氏、奥平松平氏が城主を務めました。
現在、本丸から北東側は堀が埋め立てられ痕跡がないものの、南西側は水堀が城郭の名残を有する九華公園に。
また水門管理所が蟠龍櫓を模して建てられています。
実際に訪問すると、予想より城郭の雰囲気は薄く、大きな池に小島が浮かぶ"公園"。
本丸と小島を繋ぐ橋の位置は桑名城時代とは異なり、天守跡の石垣も1978年に巨岩を混ぜて積まれたもの。
一番の見どころは堀川東岸の城壁と呼ばれる石垣かもしれません。
複数の移築された建物遺構があるそうですが、それらは見逃し約2時間半の滞在。
絵図で魅かれる二之丸門が復元されないかと思う、私の城郭巡りの184城目でした。
+ 続きを読む