妻木城は、山頂に築かれ、山麓の御殿跡士屋敷跡とともに遺構が残る城址。
多治見駅から東鉄バスに乗り、バス停終点:妻木上郷で降り、妻木の街並みを御殿跡士屋敷跡に向かって歩いていくと、「士屋敷跡群」が見られ、石垣の上に建てられた家並み(一般ご家庭)が続く。この「士屋敷跡」を超えると目の前に「御殿跡」が現れる。
御殿跡は、石垣、石段、井戸、門の跡が残り、当時の様子が伺える遺構となっています。
石垣、石積みの一部は崩れているところもありますが、これがまた長い年月を感じさせる城址とないます。
御殿跡を十分堪能して、山頂の妻木山城へ向かいました。
御殿跡には数名、遺構を見ている人が居ましたが、登城口に入ると頂上に着くまで、降りてこられた一組のご夫婦とご挨拶した以外、誰も居らず、約1時間半の頂上での城廻の間も誰にも会いませんでした。
登城道には数々の巨石があり、巨石が積まれ石垣の様に見られますが、これはマグマが冷えて花崗岩になるときに、全体が収縮して等間隔の割れ目が多数できる「節理」と言われる現象だそうです。
また、堀切の奥には深いくさび跡のある花崗岩があり、巨岩を運び出そうとして断念した「残念石」?のようです。
くさび跡は大きな十字に刻まれており、見たときは「隠れキリシタンの仕業では?」と思いを巡らせました。麓の春日神社に「切支丹灯篭」もあったので、そんな気が...、でも山城の中では、その可能性は無いか。
曲輪Ⅲからの絶景を見て、曲輪Ⅱ、曲輪Ⅰへ上がりました。曲輪Ⅱから曲輪Ⅰの石垣が見られ、鳥居を潜って石段を登り曲輪Ⅰ(本丸)へ。曲輪Ⅰ(本丸)は八幡神社が祀られていて、伝物見杉や伝旗立岩の遺構が見られます。
頂上から登った道を戻り、山麓の御殿跡士屋敷跡へ降りてバス停:妻木上郷へ。バス停では土岐市駅行きのバスが停車中。運転手に聞くと直ぐに発車するそうなので、そのまま帰路となりました。
バスの本数が少なく、予定の多治見駅行きのバスは1時間半後の発車なので思わず飛び乗りましたが流鏑馬で有名な妻木八幡神社に行かなかったことを後で後悔しています。
妻木城址は良く整備され、安全で安心して登城道も山頂の城遺構も安全で安心して回れました。整備していただいている地元の方々に感謝致します。ありがとうございました。
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