やとじょう

谷戸城

山梨県北杜市

別名 : 城山、茶臼山、谷戸ノ城
旧国名 : 甲斐

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土塁と空堀と二の郭
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T-Shionoya

土塁の内側に堀を設置した谷戸城 (2025/04/19 訪問)

土塁の内側に堀を設置した珍しい城があると知り訪れた山梨県北杜市の谷戸城。

八ヶ岳南麓の茶臼山とも呼ばれる比高約30mの小山に築かれた城。
八ヶ岳の湧水が流れるエリアで、東衣川と西衣川が天然の堀となり、北は信濃の佐久、西は諏訪へと通じる地。

甲斐武田氏の祖である逸見清光が平安末期に築城したとも伝わり、その後の確かな記録はないようだが、武田滅亡後の天正壬午の乱では小田原北条氏が改修したとのこと。

現在は土塁と堀が整備され、考古資料館が隣接する、公園化された土の城跡。

訪問時は北側に堀が残る大手から入城し、四の郭に入ると緩やかな斜面を這うように伸びる低土塁が1つ目の特徴。
二の郭・三の郭へ折坂虎口を上がると、2つ目の特徴である土塁内側の堀が予想より大きくビックリ。
一の郭の土塁も東側は高く、土塁が低い西側は喰違虎口を採用。

滞在時間は2時間弱。
始めて目にする土塁と堀に不思議な感覚に陥った、私の城郭巡りの205城目でした。

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にのまる

☆*: .。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2023/04/05 訪問)

18きっぷ(4回目)で行きました。
中央本線長坂駅から北杜市民バスで旧JA大泉支店前下車です。
早朝5時半に家を出てから4時間の長旅。北杜市考古資料館はあいにく休館日でしたが、登城口(大手虎口)で満開の桜と大きな空堀に迎えられ気分上々↑↑です。

園路入口の案内に従って進みました。北斜面から東斜面にかけて帯曲輪と長大な空堀があり、さらに進むと竪堀が出現。搦手にも城外へ続く堀があります。
落ちていた(!?)説明板には「堀…堀…堀…また堀…そして堀……さらに堀」(意訳)とあり、堀造りに特化した城であったようです。これらの堀は防御のためというより兵を隠しながら移動させる通路だったと考えられているそうで、現在はかなり埋まっていますが、搦手の斜面の痕跡を見上げると往時の姿が浮かんできて、城兵の気分になってきます。
搦手から一旦外に出て西の出丸跡へ行きました。「城南」と「町屋」の境界標のあるこの道路も堀跡だったようで六郭、大手口へとつながっています。

搦手から再度戻って西帯郭へ。説明板に、現在二段に見える帯郭の上段がかつては二段構えで下段外側には土塁があったとあります。のちの時代に均されてしまったのは堅城ゆえの不便さからだろうかと考えると、遺構がないのはそれだけスゴイお城だったのかもしれないと想像でき、空想をめぐらすのが楽しくなってきます。

続いても帯郭。北側の四郭には食違い虎口がありますが土塁は低く防御性は感じられません。この四郭と南の五郭は縄張り図で見ると大きさや形状、配置がよく似ています。平時でも戦時でも、その場の状況に応じてフレキシブルに使える空間だったのではないかと想像してみました。
帯郭南側の二郭と三郭は土塁の内側に堀がつくられています。堀は土塁の外側が定石ですが、防御の役割をもつ帯郭が何重にも造成されているので、兵の移動のための通路を内側に掘って土塁を築く方が有効だと考えたのではないかと思いました。虎口付近のみ薬研堀なのは、せめてここぐらい何か仕掛けをつくろうよと誰かが言ったのか、実は箱堀だとバレないようにしたのか……な?

一郭は虎口が二か所。段差のある土塁が特徴です。三郭から一郭にかけての斜面は階段状だったそうですが、三郭の外側は西帯郭。一郭防衛の本気度が伝わってきます。
二郭・三郭の南虎口はスロープ状の堀に食違い虎口が設けられており、まっすぐ入らせないための仕掛けだということは一目瞭然なのですが、それだけではなく虎口から堀への出入りを迅速にするためのくふうでもあるとありました。シミュレーションしてみるとホントにすっと降りられて、辣腕設計者による一貫したテーマをもったデザイナー物件のすごさに最後まで感動させられ、気づけば3時間くらい滞在していました。

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肉球

よく整備されています (2023/05/04 訪問)

連休中よりによって仕事で観光地付近に行くことになり渋滞を避け早出。
6時には長坂ICに到着。時間があるので谷戸城へ初めて訪れました。
甲斐源氏逸見氏のお城。
堀や土塁がしっかりと保存され
古いですが説明板も設置されています。
これからの時期は草が伸び見にくくなるでしょうが一見の価値ありです。
駐車場も北と南にありますが南の駐車場から登るのはキツイかと思います。

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赤い城

甲斐源氏祖の城 (2022/08/15 訪問)

北杜市考古資料館の駐車場の他にも幾つか駐車場があります。
資料館に石碑が立ち、向かい側すぐに入口があります。
早速空堀が出迎え、さらに公園内に進むと四郭。
郭の間にも空堀が走ります。
本丸の虎口もよく残っていました。
この時季は下草が元気で堀に降りることができる部分も少ないですが冬なら歩くこともできそうです。
五郭の先には竪堀も二条、見応えのある城でした。
最後搦手側にも周り、動線となる竪堀を見てここを後にしました。
甲斐源氏の祖とされる逸見氏の居城。
国指定史跡でもあり見学もしやすくおすすめです。

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城郭情報

分類・構造 山城
築城主 逸見清光
築城年 平安時代
主な改修者 後北条氏
主な城主 逸見氏、武田氏
遺構 曲輪、土塁、横堀(空堀)
指定文化財 国史跡(谷戸城跡)
再建造物 石碑、説明板
住所 山梨県北杜市大泉町谷戸
問い合わせ先 北杜市教育委員会学術課
問い合わせ先電話番号 0551-42-1375