土塁の内側に堀を設置した珍しい城があると知り訪れた山梨県北杜市の谷戸城。
八ヶ岳南麓の茶臼山とも呼ばれる比高約30mの小山に築かれた城。
八ヶ岳の湧水が流れるエリアで、東衣川と西衣川が天然の堀となり、北は信濃の佐久、西は諏訪へと通じる地。
甲斐武田氏の祖である逸見清光が平安末期に築城したとも伝わり、その後の確かな記録はないようだが、武田滅亡後の天正壬午の乱では小田原北条氏が改修したとのこと。
現在は土塁と堀が整備され、考古資料館が隣接する、公園化された土の城跡。
訪問時は北側に堀が残る大手から入城し、四の郭に入ると緩やかな斜面を這うように伸びる低土塁が1つ目の特徴。
二の郭・三の郭へ折坂虎口を上がると、2つ目の特徴である土塁内側の堀が予想より大きくビックリ。
一の郭の土塁も東側は高く、土塁が低い西側は喰違虎口を採用。
滞在時間は2時間弱。
始めて目にする土塁と堀に不思議な感覚に陥った、私の城郭巡りの205城目でした。
+ 続きを読む