今福砦は、大坂冬の陣に際して大坂城の防衛のために築かれた砦で、低湿地に三か所の堀切と四重の柵を巡らせ、大野治長家臣の矢野正倫、飯田家貞を守将として徳川方の佐竹義宣との今福・蒲生の戦いの舞台となりました。
現在の若宮八幡大神宮付近が推定地とされますが、境内に佐竹義宣本陣跡としての石碑や説明板があるだけで、遺構は消滅しています。
また、若宮八幡大神宮から東に徒歩6分の三郷橋稲荷神社のあたりが今福・蒲生の戦いの戦場だったようで、石碑と説明板が設置されています。
…ということで、大坂の陣史跡めぐり第7回でしたが、今福・蒲生の戦いは前回の鴫野の戦いとも関連しており、当初は佐竹隊が優勢だったのが、木村重成と後藤又兵衛の援軍により形勢逆転、鴫野砦を制圧した上杉隊に支援を求め、上杉隊が合流したことにより態勢を立て直した、というもので、真田丸の戦いと並ぶ冬の陣の激戦地だったようです。そういえば、大河ドラマ「真田丸」でも後藤又兵衛が堤の上で戦っている姿を見たように思いますが、あれはこの地での戦いのシーンだったんですね。
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