柴小屋館は柴小屋城とも称され、総称で小斎城と呼ばれる場合もあります。小斎城は柴小屋城、西館城を含めると広大な城域を持ち、標高70m、比高50mの丘陵に東西に広がる山城です。
古くは小斎平太兵衛の居城であったが永禄9年(1566)相馬氏に攻められ、相馬氏の勢力下に置かれました。後にこの地域を巡って相馬氏と伊達氏が争い、天正10年(1582)に伊達氏の所領となり、相馬氏から伊達氏に寝返った佐藤為信が城主となりました。
その後、元和元年(1615)の一国一城令によって廃城になりますが、佐藤氏は引き続き伊達氏に仕え、柴小屋館の南麓に居館を構え、明治まで続いたとのことです。
登城道が整備され、案内も各所に置かれており、とても訪問しやすい山城(平山城)です。その上、遺構も充実しているので山城の初心者でも楽しく散策できます。このような城が各所にたくさん有れば、山城好きの人も増えると思います。
本丸の東に馬屋が置かれ、最高所が本丸で八重垣神社が祭られています。登城道を進んでいけば、すぐに馬屋跡・本丸に行くことが出来ます。本丸内には陸橋跡があり、堀切を挟んで西に二の丸があり、西端に土塁が残っています。その西にも空堀があり、その先に土塁を備えた枡形の様な曲輪が有ります。
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