熊本城の復旧の最新状況を、これから数回に分けてレポートさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。
熊本城の桜が満開に咲いた時に訪れてきました。でもここではシートを敷いて花見をしている人は誰もいません。指定された見学通路以外は立ち入り禁止だからです。皆歩きながら静かに花を見ている姿がとても印象的でした。
2016年4月16日に起きた地震により壊滅的な被害を受けた熊本城は、あれからちょうど7年目を迎えました。現在もその復旧作業は続いています。昨年11月熊本市より復旧の完了予定は2037年から2052年に15年遅れるとの発表がありました。その要因は膨大な石垣の数とその積み直し方法です。まるでパズルを解くような、数万個はある石の一つ一つにまず番号をつけ写真にとり、3DとAIなどで分析し組み合わせ、場所や位置や角度を一つ一つ特定しているようです。また欠けた石や使えない石もあるので、そこは元の形を解明して新たに加工して作るなど、気が遠くなるような作業が続いています。しかしここで新たな議論があったようです。このままうまく元の通りに積み直せたとしても、同じ規模の地震があればまた壊れてしまうため、どう補強しながら積み直すか、その検討と対策で遅れているようです。言われてみれば、なるほどもっともな話です。自分が生きている間に、復旧の完了を見る事はないのかと思ったら、ちょっと残念な気持ちになりました。
しかしそれを考えたら、現在復旧に携わっている方々(技術者や職人さんたち)も、自分の代で完了する事はないという事になるので、この情報や技術やノウハウを次の世代に継承して行きながら作業をしなければいけないという事になります。人生を捧げた仕事になるので本当に頭が下がる思いです。
しかしちょっとだけ明るい話題もあります。「本丸御殿」と「宇土櫓」は、2032年に復旧完了を目指して優先して作業を進めて行くとの事です。10年後という事になりますが、せめてその二つの復旧までは、私も何とかがんばって見届けたいと思っています。
では次からは、個々の復旧現状を見て行きたいと思います。
まずはすでに復旧した「天守」からです。
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