10月の函館旅行で寄った幕末の城を、築城順で振り返り。
1つ目は北海道松前町の松前城。
古くから本州との渡し口であり、蝦夷支配の拠点とされてきた松前。
松前城はその海抜数十mの海岸段丘の、大松前川と湯殿沢に挟まれた舌状台地を城郭とした城。
1500年代初期から松前氏が統治してきた地も、江戸末期になると外国船への警戒が必要に。
幕命により陣屋クラスから7つの砲台を備えた城に大改修され、最後に築かれた近世日本式城郭となりました。
現在は城跡とその周辺が松前公園となり、資料館の復元天守と現存の本丸御門周辺が有料エリア。
実際に訪問すると丘の上の城であることがわかり、まずは天神坂から搦手門へ。搦手門は外側のつくりがおもしろく、三本松土居は二ノ門をカバーする壁。
続いて大手桝形を確認すると、二ノ丸上段から撃ち下ろせる構造。
地形的に弱い城郭北側には寺町が配置され、本丸の北側にも巨大な土塁だったと想像させる大土手の遺構が。
滞在時間は約1時間半。
意外にも中世からの防御システムが感じられた私の城巡りの132城目でした。
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