家城城は北畠氏に仕えた家城主水頭之清の居城で、之清は槍の名手として名を
はせたと伝わります。大河内城を織田勢が攻めた際には日置大膳・長野左京亮らと
共に敵を迎え撃ったとされています。主家の北畠具教が三瀬の変で殺されると
天正5年(1577)北畠具親の挙兵に応じて参上しますが、日置大膳らに攻められ
川俣の戦いで討ち死にしたそうです。登城道は民家の近くのフェンスに扉があり
害獣除けの針金を解いて入っていきます。車はT字路の近くに一台留めることの
できるスペースがあるので利用させていただきます。谷間の左手に道があり
ここから登ると楽らしいですが、前日の雨で足元がすべるので、登れそうなところを
登って上方に上がっていきます。尾根が左右に見えますが左手の尾根から回り込む
ように右手の城域に北側から侵入します。2段の堀切を越えて主郭に入ると土塁や
櫓台らしい高まりがあります。一度主郭から降りて南側に回るとそちらにも堀切
や郭があります。この日はもう暗くなってきたのでここで探索は終了にしました。
帰途で確認したのですが西の尾根にも堀切が縦断しており、西側からの敵の侵入
に対応しているようです。明確な登城道が無く、雨の日やその翌日には足元が
すべるので、ある程度の注意が必要です。
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