館山城は館山市の城山の頂上に築かれています。城山と言っても標高72mに過ぎない小山(丘陵)ですがそれ故に手近に見える山上の天守が人を引き付けます。この日は模擬天守の博物館は閉まっていたのですが親子連れが残念そうにしていたのが印象的でした。模擬だろうとコンクリ造りだろうと山上にそびえる天守は美しく訪れる者は絶えないのです。
展望台からの眺望は素晴らしく、遠く富士山まで眺望できます。房総半島の西側からはけっこう富士山が良く見えるのです。近くには里見八犬伝のモデルになった八遺臣の墓があります。徳川のいいがかりによって改易させられた里見忠義が苦悶のうちに死去し八人の家臣が殉死したとのことです。
館山城は岡山城主里見八代義頼が天正6年(1578)館山に本城を築こうと発心するも果たせず病死し、九代義康が亡父の意志を継ぎ天正18年に完成したと有ります。オトンがやるぞと決めてから完成までに12年もかかっているのですね。(義康がかけた工期は2年弱)
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